@yuing__ の話

鬱になって休職したあと退職した人がtwitterでつぶやかないことを書きます。

罹病

気づいたら5月も後半に入っていました。この時期は実家にいることが多かったので5月の札幌で見る桜は不思議でした。帰ってこようとしたら変なものを拾っても困るから部屋にこもってたほうがいいんじゃないか、ということで帰省はなくなってずっと連休中は横になっていました。そうやって横になっているうちに座っていることもしんどくなってきて横になる時間が増えました。早寝早起きはしていますがお風呂に入る力がなくなって、掃除をするのも手元周辺だけになって、ご飯も食べなくなっていきました。今まですぐ食べきっていたアイスも半分しかたべれなかったり、生ものはすぐ腐っていって、毎日しっかり飲んでいたお茶も1/3しか飲めなくなって体重はゴリゴリ落ちていきました。環境がそれを許してしまったのもあって私はずっと横になって何もしないで外をボーッと眺めて過ごしていました。そうこうしていたら世間は自粛ムードが少しずつ緩和していき、また社会が動き出そうとしているようなそんな音が聞こえてきました。

 

最近自分のことでいっぱいいっぱいになっています。これは前回書いた症状とはまた別のものだと思います。横になっている時、鳥のさえずりや近くの家の日常音、ぬるい風や暖かい日光を浴びているとここを切り取ってこのまま時間が流れることが許されたらなあなんて考えながらウトウト眠ったりしていました。現実逃避をすることも増えた気がします。何もかもがストレスですべてが私を見ている気がして怖くて苦しいです。頓服は大量にもらっているため切れていませんがラムネのように飲んでいないと平常心を保てないことが増えてきました。

用事もすぐ後回しにしてしまいます。自分にとって大切なことなのに。空白の時間が恋しくて、何も考えたくなくて。ずっと殻にこもってうずくまっていたくて拒絶してしまいます。日に日に私は人の形を保てなくなっている気がします。このまま溶けてなくなりたいです。

 

そんな状態で病院に行きました。ご飯が食べれません。体重が落ちました。何もできません。半笑いでそう言って血圧測定をしたところ最初は測定不能、その後の結果も血圧の幅が極端に狭く脈は速く血流パターンはほとんど反応を示していなく先生が困惑の表情を見せていました。「本当に調子悪いんだね」「目見開いてるし、充血もすごいよ」「採血のあと点滴を受けて帰りなさい」と本当に心配する様子で言ってきたので従うことにしました。これはひどいわ…実家に帰ったほうがいいんじゃないかい…と戸惑いを隠せないような言葉を何度も繰り返していたので相当なんだなと思いました。血圧測定は毎回しているのでいつ頃から悪くなったのかきいてみましたが1月末~3月中頃からだけどそれでもまだギリギリ正常というかマシだったみたいです(2月は普通だったので)。原因はお金関係なのかなあ就職関係わかりませんがと色々話して診察が終わった時、お大事にね、ちゃんと食べれるものは食べるんだよと言われて診察室をでました。

少し待っていると名前を呼ばれベッドに横になり腕に針を刺され知らぬ間に採血はおわったらしく点滴を1時間半ほどかけて打たれていました。極端に痩せたからか今までなら何度も刺されていた針も1回で済むことが増えた気がします。細いから刺しにくい方ではありますねと苦笑されましたが痛いのはいやなので何回も刺される機会がへっただけ嬉しいです。

点滴はビタミン剤だとかミネラルだとかなんかそこらが入ったものみたいです。精神科に行って点滴を打つ日が来るとは思っていませんでした。そこで初めて自分は弱っているんだとはっきり自覚しました。全部投げ捨てたいなと、今まとわりついているものすべてを脱ぎ捨てたいなと針の刺されていない左腕で視界を覆っていました。

 

外に出れば、人と接すれば私は明るくハキハキ喋る人間になります。外に出てまで病人ヅラするほうが醜いと思っているので自ずとそうなります。なので私の症状というのは軽いものだとか嘘だとかどうにでもなるものだとかまだ耐えれるだとか思われることが多いです。見せないようにしているというか外行きの自分ですから。人間は見たものしか信用できないでしょうし私も多分そう思います。でもたまにはそういう自分を作らないと作り方を忘れてしまう、私だったものをまたなくしてしまうなんてことがあると思うので定期的に人と話すようにはしています。最近は半年ほど顔を出せていない就労支援センターの人から電話が来ました。そろそろ顔を出したいですが今の状態じゃ厳しいですね。

今の私は明らかに限界に来ていると思います。机と冷蔵庫とベッドの往復、それが私の精一杯でボサボサの髪ので目を見開いて虚ろにどこかを眺めている。それが私で人様になんて見せれたもんじゃありません。どうにか生きなきゃ、這いつくばらなきゃ。そういう気持ちにムチを打って今どうにかやっています。世間の人たち位が同じように、当たり前のようにそれをやっているんだとしても私はそれがとても大変な作業でみんなやってるんだからそんなことでへこたれるな!と言われても私は私で世間なんて知らねえよカスがよ、としか言えないんですね。あなたの尺度を添えながら私を見ないでください、わからないならわからないでいいです。ほっといてください。そういうことを言われたり耳障りなことを言われることが増えて耳を塞ぐことも増えました。私はぬるま湯に浸かりすぎてわがままになってしまったのかもしれませんね。ただ、療養して少しでもマシになりたいだけなのに足枷が増えていくばかりな気がします。

 

最近弟が私がGWに帰ってこなかったからかずっと私の話をしているようで電話が来ました。大丈夫?コロナになってない?俺は元気だよ!と元気そうで泣きそうになりました。お母さんにもこれからどうなるかわかんないけど落ち着いて時間見つかりそうならその時に帰ってくればいいからねと言われてわかった、といって電話を切ったあとボロボロ涙がでました。私に足りないものだ、と直感でわかりました。いつ帰れるかわかりませんが早いところ一瞬でもいいので帰りたいです。

 

そういえば前回話していたゲームの話ですがなんだかんだやってます。頻度はそこまで高くないですがすこしずつほんのすこしずつうまくなっているみたいで自分を認めてもらえているような気分になって嬉しくなる瞬間もでてきたからです。まあ下手なんですけどね。

 

そんな感じで最近はお医者さんが困惑するぐらいにはあまり調子が良くないです。就活なんて論外だよと言われたのでまたしばらく療養に専念することになりそうです。私はせめて11月~2月頃のような自分に戻れるんでしょうか。せめて何かを食べて、飲んで、動くことに尽力してみようと思います。ご心配おかけするかも知れませんがまあ私が口に出すまではそっと見守ってくれたらと思います。多分今日も何もできなかった~とすぐ喚くと思いますが… それでは。