@yuing__ の話

鬱になって休職したあと退職した人がtwitterでつぶやかないことを書きます。

生起

眠る前、やたらと頭が熱く感じて氷枕を引っ張り出してお母さんからもらった小さなそば殻の枕の上に置いて右を向いて目を閉じたら一瞬実家にいる感覚に陥りました。目を開けると当たり前の場所に壁があったのに驚いてしまいましたがその一連の動作ももしかしたら夢だったのかもしれません。なんだか最近は夢と現実が曖昧になってしまいます。

 

先日からお話している"思い出した人"から返信が来たのですが結局当たり障りのないやり取りをして終わってしまいました。きっとその程度だったのかもしれないと思いつつ毎日通知を僅かな希望をいだきつつ待っている私がいます。忙しいお方なので日々のタスクに埋もれたのかもしれません。最初はすごい味気なくて悲しさすら覚えましたが案外そのようなものなのかもしれません、私にとって人の縁というのは触れたと思ったら離れている。そうやって流動的な人間関係を続けてきたのでそれもまた水が上から下に落ちるのと同じぐらい自然なことなんだろうと思います。ちょっと不思議なやり取りをして良い刺激になったとおもいます。果たしてそれで終わらせていいのか。まだ拭いきれない疑問にそう尋ねられますがじゃあ深追いするほどの深さを持っていたのかというとそういうわけでもありませんので1歩を踏み出した私を讃えて小休止で良いのではと言い聞かせています。

 

今日はハローワークに行ってきました。行くのにぼーっと市電を待っていると子供が元気よく走ってきて私にぶつかったあとその先にある緑の柵によじ登っていました。その母親は私に謝ったあと子供を列に並ばせようとしていました。いえ、とは言えどあまり子供は眼中になく、知っている人に顔が似ている人が年のいった営業マンと思われる赤いネームタグをぶら下げた人と外で軽く会話を交わしているのだとかビルの中から大きな箱を持って出てきた白衣をきた茶髪の女の人だとかそのビルの前に止めてある車がすごい傾斜で止まっているのをみて道路がすごい斜めっていることに気づいただとか街中なのにすごいスピードで車を走らせて横断歩道の目の前で若干浮きそうになるぐらいの勢いでブレーキをふんでいる水色の車を見て危ないなあと小さくつぶやいている白いパーカーの男の人の手にあるフラペチーノが抹茶だったりとかそういう物に注目をしていました。普段からそうやって色んなものをピンポイントで見るのは好きですが今日はなんだか色が鮮やかで全体が暖色に包まれているようで、ごちゃごちゃだけど成立しているその時間はとびだす絵本を見ているような気分でした。

一方で右に目をやると先の子供がはしゃぎ続けていて戻ってきたかと思えばベタベタの手で私のコートを触って汚れました。母親は申し訳無さそうに謝り続けていてあまりにかわいそうに思えたので構いませんよと言いましたがおろしたてだったのですこしショックではありました。市電が来たので乗って席に座りました。市電市電と言っていますが路面電車のことです。ハローワークの最寄りの交通機関路面電車なので自ずと乗る回数が増えています。路面電車のあの揺られる感覚が好きです。目を閉じて視界の情報を0にしてただ揺られると時間を忘れられて目的地まであっという間です。ハローワークにつきました。

少し遅れての到着だったため担当者のところに小走りで向かうと受付の近くで待っていてくださいました。そして以前話してたことだとかそういう話をしつつ書いてみてくださいといわれた職務経歴書などを置いてこれからの話をしました。

色々と話してはいましたが平たく言うともう応募はできます。2月までに就労するという目標にあたって私と一緒に性格・特性を企業毎にあなたをどう見せていくかブラッシュアップしていく段階に入ります。一人暮らしで収入を多めにと思っている以上求人は少なめに感じるかもしれませんが自分のやりたいこと・できることを探しましょう。自分だけじゃ見えないこともきっとあると思いますのであなたの気づいていない特性などを私達からもお教えします。忙しくなってくると思いますので体調管理などに気をつけてほしいなと思います。というふうなことをいわれました。

私は体調は気圧に左右されがちで起きれるときと起きれないときの差が激しく神経質な部分が悪く働くことも多々あります。オンオフの差は相変わらず激しいのでそこの切り替えのタイミングだったり比率だったりをうまく調整できるよう努力していくつもりです。1年半のブランクがある以上いきなりフルタイム勤務は難しいと思うので慣らしの期間を少しでも多く取るため早めに採用してもらえるよう、可能なら年内の採用をしてもらえるよう努力していくつもりです。と答えました。焦らなくていいですからね、私達がサポートしますからといってくださってなんというか、不思議と自信が持てました。いざ履歴書を目の当たりにするとなんとも言えませんけどね。自分の周りを文字に起こせても自分を文字に起こすのは、手で書くのは、本当に難しいことです。

 

いよいよ形になってくるんだなと思いながら求人票をみつつ額面の低さに驚いていました。高すぎるのはそれはそれで疑問に思うのですが大凡をしめる一人暮らしをするのがやっとの額に大丈夫なんだろうかと不安になります。下手に妥協すると毎月毎月苦しい思いをする羽目になるんじゃなかろうかと思いますし、かと言って障害者枠での雇用に伴って受けられるメンタルケアや担当者の訪問などによる会社との対話の機会にお金を払っていると思えば妥当なのかもしれません。日本全体の下層部分のお金という酸素の薄さに驚かざるを得ませんね。どうせ十年二十年と長く居座る予定などありませんしその日暮らしができればそれに越したことはないと思います。

 

ハローワークから出て市電に揺られ、最寄りについたあとスーパーに寄って買い物をして帰っているとき、部屋の近くの公園ではしゃいでいる子どもたちを見ました。今日はとても寒い日だというのにコートなどを着ている様子はなくセーターなどを着てボール遊びだったり虫取りだったりブランコにのったりしているのを見ました。夕日が後ろに見えたのもあってすごい眩しかったです。目の前のことに全力ではしゃいでそれで全力で笑っている子どもたちを見るといつもどこか憂いを覚えます。先細りが見えている今の世界に希望を見いだせるような未来はあるのかなあと言うような気持ちです。まあそこにいる子どもたちがどうなるかなんて知りようもなくこれが杞憂なのは百も承知なのですけど。

 

今日は歩いていてすごい日記にしたい文章があれやこれやと湧いては消えていってしかたない日でした。1歩1歩歩くたびに出てくるのですがメモをとるほどでもなくなんとなく脳裏に残った物をひたすらかき集めてみましたが取りこぼしが多いように思います。すごく色鮮やかで物一つ一つに考えるフシがあったはずなのにそれがなんだったかとか何を思ったかとか今書いてみるとどこかを思い出すとどこかが欠落していて結局文字にできない事柄が多くあります。記憶力の問題もあるかもしれません。

そういえば、近いうちに実家に帰るつもりです。就活前最後の帰省だと思います。年末年始には決まっていてほしい、決めようという心持ちでいるからです。だからこそ1回帰っておこうという気持ちもあって無理やり帰ることにしたのですが最近は夕飯がスナック菓子だったりして色々とボロボロなので英気を養って来れたらと思っています。それでは。