@yuing__ の話

鬱になって休職したあと退職した人がtwitterでつぶやかないことを書きます。

貴方は至って正常

今日は紹介された病院に行く日でした。とても憂鬱で怖かったです。今までこういうたぐいの病院に行った2/2がろくでもない場所だったのでろくでもない場所でしかないのだろうと思っていたからです。

久々にしっかり身支度をしました。心なしか気合が入っているようにも思えました。バスもあったのですが時間的に徒歩のほうが早くつきそうだったので歩いていきました。

病院に入ると独特な空間でした。他の科だと見かけなさそうな層の人たちが多くいました。心理テストのようなものを渡されて答えました。エゴグラムのようなものでした。

予約時に3~4時間待っていただいてますと言われていたとおりその後4時間ほど待つことになりました。だんだんなんのためにここにいるのかわからなくなる感覚すら覚えました。途中カウンセラーと思わしき人に呼び出されていろいろと質問をされました。事務的ですぐ終わったと思います。その時自分のあれこれを振り返りながら探すように話していたのを思い出します。その人はすごい速さで私が口にすることを次々とメモしているようでした。すごく優しい会社なんですねと言われました。そのとおりだと思います。だからこそ本当は戻りたかったんですけどね。

それが終わってしばらくして個別の待合室に呼び出されたとき余計怖さがましてきました。否定されることへの恐怖。それであることを否とされるであろうと覚悟を決めていました。

 

診察室に呼び出されて入ると車椅子に座っている高齢の先生が一人いらっしゃいました。優しい顔をしていました。よろしくおねがいしますと深く一礼をしました。

仕事は嫌いじゃなかったこと、やる気はあったこと、上司についていきたかったこと、人間関係と頑張りすぎで折れてしまったこと、就労支援センターに通い始めたこと、家族は献身的だったこと、死んでしまおうと思ったことがいっぱいあるということ、前の病院でいろいろと言われすぎて泣いたこと。少しずつ少しずつ言葉を選んで話しました。

 

なにかを打ち込んだあと先生は不安だったでしょうと優しくいってくれました。その後エゴグラムの類のものの説明と血圧の診察を行いました。自律神経の異常は特になし。血圧も少し低い程度で幅があるので正常です。抑うつ状態にあるようですがそれは鬱病ゆえのものではなく病名をつけるとしても不安障害のものだと思います。貴方と話していると至って正常に思えます。と言われました。

エゴグラムはいわゆるN型エゴグラムでAC、つまり周りを気にする数値が異常に高く、NP、つまり母親的な周りに尽くす数値も高い傾向にあり、またCP、つまり父親的な頑固な部分が低い傾向にあることからもう少し周りを気にせずに行動しても大丈夫だと思いますよ、そこを直していきましょうと言われました。そしてその後に貴方は頑張ろうとしている。なんでこんな状態になっているのか不思議なぐらい自分を持ったしっかりした方だと思います。大丈夫ですよ。と言ってくれました。

過大評価されているようだったので自分が休職し始めた頃の話をしてみましたがまあ専門の方ですから見てる人たちの幅も広くて相対的に私はまともに見えたんだと思います。最終的には今まで飲んでいた薬を大幅にへらすことになりました。それだけ前の医者が無駄に出していたのかと思っていたのですが薬剤師さんは突然の減薬にすごい不安そうにしていて改めて先生に相談しに行っていました。それぐらい薬は減らされました。まあ1から調整をきかせていくそうなので来週も病院には行きます。もしかしたら少し不眠状態が続くかもしれないですね。

 

安心したと同時に不安にもなりました。自分の普通じゃない気持ちは一体何というものなのか、今までなら鬱などという病名で片付けられましたがそうじゃないと言われた。全てを肯定してくれる代わりに今までをゼロにされた感覚でした。毎日漠然と死のうと思うのは普通なのか、判断がおぼつかなくなることは普通なのか、仕事ができないほどに落ち込んでいるのは普通なのか 普通ではないと思います。では何なのだろう、いつ回復するのだろうそもそも回復する元の状態は一体何なんだろうと悶々としながら帰ってきました。

まあいい先生でよかったです。前の何倍も何倍もいいです。優しさが暖かくて思わず泣いてしまいましたがもう少し早く受信したかったです。そうすれば早く再スタートが切れたのになと思ってしまいます。

早速新しい薬で眠れるかどうか、自分にあうのかどうか 少しずつ試していきたいと思います。それでは。