突然涙がドバドバ出てきてお母さんの声が聞きたくなって15分くらい迷いながら電話をかけたら普通に電話に出てくれて嗚咽混じりの私の声に何かされたの？何があったの？って心配そうに言ってくれたお母さん。
何もない、本当に何もない。ただただお母さんの声が聞きたくなっただけで何もない。でも涙がとまんなくて意味がわからなくて。
嗚咽まみれで声すらろくに発せない私の声にお母さんはウンウンと聞いてくれた。泣いていいのよ泣きまくりなさいなんか毒素出るらしいしと笑いながら言ってくれた。お母さんもそういう時期があったよ。と励ましてくれた。
つらかったんでしょう、さびしいんでしょう。なにかしてあげられたらいいんだけどね…ごめんね。
あんたはいろいろと背負いすぎたの、いつかこうなる日は絶対来てたよ。そうでしょ？だから泣いてるの。もう限界寸前なんだよ。弱いとかじゃなくて。元々真面目すぎるの。最初でぶち当たってよかったじゃない。
人には楽しい幸せの器と苦しい悲しい器があってどっちも半々なんだって。あなたは苦しさも悲しさも味わいすぎたの。お母さんはそう思う。これから幸せがいっぱい待ってるよきっと。
最悪売れるもの売って帰ってくればいいのようちボロ屋だけどね。引っ越すかもしれないけどね。帰る場所はあるんだから。早く帰ってきなさい。暖かくして待ってるから。何も持たずに帰っておいで。生きてればどうにでもなるんだから。生きてさえいれば。なんにでもなるの。
ティッシュ横にあるの？ティッシュ横において、タオルも横において泣けるだけ泣いて、足りなかったら明日も泣いて、スッキリしなさい。じゃあね。ばいばい。
昔はなくなと言ってたけど
そんな人にやっと優しくしてもらえた気がした。
ホントはずっと昔から優しかったのにね。
お母さん、ありがとう。勇気出して電話してよかった。
なんでもっと早くに甘えられなかったのかな。
大好きなお母さん。世界で唯一のお母さん。一番何かをしてくれる一生かかっても敵わない強い人。
ごめんね。真っ暗な未来に耐えられそうになくて。
お母さんの趣味は子供たちの笑顔を見ること。そういってたっけ。子供たちってのは私と弟のこと。お母さんから数少ない幸せを奪うところだった。ごめんね。
電話に出てくれて本当にありがとう。もう少しだけ、頑張ってみるね。
